交通誘導員の給料年収や、高年収になる方法、求人の探し方、口コミ本音年収|「給料BANK」

交通誘導員の給料年収を解説します。

交通誘導員の年収【年代別理想の年収プラン】

交通誘導員としてこのぐらいの年収はもらえてたらいいなと思う理想の年収を考察してみました。

交通誘導員の給料・年収補足

20代の給料：20万円（推定）
30代の給料：22万円（推定）
40代の給料：23万円（推定）
初任給：16万円　
　
　
　
算出方法：厚生労働省の賃金構造基本統計調査、求人や口コミなどを参考に算出しております。
　
　
上記平均給与から算出してみると、年収はだいたい
256万円～368万円となると予測されます。
　
札幌の求人調査結果：9000円～1万3000円（日当）
東京の求人調査結果：9000円～1万4000円（日当）
大阪の求人調査結果：7000円～1万2000円（日当）
福岡の求人調査結果：7500円～1万2500円（日当）

交通誘導員の手取り

上記平均給与から算出してみると、手取りはだいたい
13万円～18万円となりそうです。

交通誘導員の仕事内容

建築、土木、道路工事の現場などで、歩行者や一般車両を誘導して交通事故を防止し、作業員の安全確保を行うのが交通誘導員の仕事です。
仮歩道への歩行者誘導、片側一車線規制や車線減少規制、通行止めの迂回案内などを行います。現場に出入りする工事車両や資材運搬車の車両誘導をしたり、商業施設などの駐車場で警備と案内業務をすることもあります。蛍光色の旗やLED等で赤く発光する誘導棒を振っていることが多いです。警察官が行う交通整理とは違い、民間の交通誘導員には法的な権限はありません。そのため、信号や標識に反する誘導を行えば、警備業法違反、道路交通法違反ほう助の罪に問われることになります。

交通誘導員になるには？【資格・試験難易度】

交通誘導員は、基本的には警備会社に勤める警備員です。交通誘導の仕事は警備業法第二条二号に規定されている「交通誘導警備」という業務に該当し、二号警備または二号業務とも呼ばれます。
交通誘導員の大半は、正社員ではなく警備会社所属のアルバイトや契約社員です。また、人材派遣会社に所属する派遣警備員などもいます。
交通誘導員になるには、まずは警備会社の警備員の求人を探してみるとよいでしょう。交通誘導は警備業務の中でも初歩的な業務であることから、警備員としての最初の仕事が交通誘導になる可能性が高いです。
未経験者の場合でも研修があるので大丈夫です。警備会社は「警備員に対し必ず教育を受けさせなければならない」と警備業法で定められているため、社員でもアルバイトでも必ず研修があります。
ただし、同じく警備業法により年齢制限があるので、18歳未満の高校生は警備の仕事に就くことはできません。また、警備会社という性質上、過去の犯罪の有無のなどを採用面接の際に聞かれることもあります。
交通誘導員になるのに必須の資格はありませんが、「交通誘導警備業務検定」１級・２級という国家資格があります。
現場によっては警備業法で有資格者を配置しなければならない場所もあるため、資格所有者は有利になるでしょう。資格手当が上乗せされる会社もあります。

交通誘導員の年収はどのくらい？

2018年の「賃金構造基本統計調査」によると、交通誘導員が大半を占める警備員の平均年齢は51.2歳、平均月給は23万7500円、年間賞与額は23万2900円となっています。
年収に換算すると、308万2900円です。労働者全体の平均年収が約400万円であることを踏まえると、低い水準となっています。
アルバイトとして働く交通誘導員の多くが、月給ではなく日当で働いています。都内では約1万～1万4000円、地方では8000～1万2000円くらいのところが多く、地域によって大きな差があります。

交通誘導員の不足と高年齢化の関係

道路工事を行う際、警察署から道路使用許可をもらわなければなりませんが、その条件に「交通誘導員を配置すること」という配置義務があるため、交通誘導員は絶対に必要です。
しかし、劣悪な労働環境や低い給与水準といった理由から交通誘導員になる人が減っており、慢性的な人手不足となっています。2016年の調査では交通誘導員の有効求人倍率は全国で33.7倍となっており、東京都内では99.9%という異例の高さです。
地方では必要な交通誘導員を配置できずに工事を中断しなければならない事態も起き、遠い都市部から交通誘導員を手配することもあるほどです。
交通誘導員の求人は、学歴不問、性別不問で、また年齢制限もないことが多いです。警備業法により18歳未満は働くことができませんが、上限に関しては明確な基準はありません。
そのため、交通誘導員の平均年齢が50代後半の会社もあり、60代、70代でも現役で働いている人も大勢います。
長時間立ちっぱなしで勤務できる体力さえあれば、人手不足のため高齢者でも雇ってもらえる可能性が高いです。高齢者を雇うことで警備会社にも補助金が出ることから、積極的に60歳以上を採用しているところもあります。
また、交通誘導員は法的拘束力を持たない仕事であり、歩行者や一般車両に「協力してもうらう」ことが必須です。
若者よりある程度年齢が高い交通誘導員に「協力をお願い」された方が、苛立つドライバーも納得してくれるといったメリットもあります。
「警備業高齢者雇用推進ガイドライン」によると、他の産業では60歳以上が10%の就業割合であるのに対して、警備業では30%に達しています。
交通誘導員不足は業界が抱える大きな問題ではありますが、働きたい高齢者にとっては、交通誘導員という職業は重要な受け入れ先になっているのです。

コラム１　交通誘導員の最高時給と時給を上げる方法

交通誘導員の最高水準の日当が1万4000円なので、8時間勤務したとすると時給1750円となります。
アルバイトの時給としてはかなり高いといえます。しかし、これはあくまでも物価の高い首都圏での時給です。
地方では日当8000円以下のところもあることから、高時給で働くには場所を選ぶ必要があります。
また、夜勤の場合は時給がアップするので、シフト勤務の場合は夜間勤務を選ぶとよいでしょう。
加えて、交通誘導警備業務検定に合格していると資格手当がつくこともあります。
警備員として交通誘導員以外の仕事もできるようになるとより時給は上がりますが、高年齢では厳しい仕事も多くなります。

コラム２　交通誘導員のかっこいい所・辛い所

工事現場近辺の安全で円滑な交通のために、交通誘導員は欠かせない仕事です。
炎天下での仕事が多く、真っ黒に日焼けすることもありますが、その姿は公共のために働くかっこいいものであるといえるでしょう。
一方で、通行規制中の車両のドライバーからクラクションを鳴らされたり、罵声を浴びせられたりといった理不尽な目に遭うこともあります。
体力に加えて精神力も求められます。また、工事現場は雨天の場合業務が中止になることもあり、交通誘導員も雨の多い季節は収入が減ってしまうことも、辛い点として挙げられます。
大変な仕事ではありますが、道路工事がある限り需要がある職業であり、全国的に仕事はあるので、働き口がなく困るといったことはないでしょう。