プロ棋士(将棋)の給料・年収や手取り額を解説!
プロ棋士(将棋)の給料・年収を解説します。
プロ棋士(将棋)の平均給料・給与
- 334万円
プロ棋士(将棋)の平均年収
- 20代の給料:334万円
- 30代の給料:334万円
- 40代の給料:334万円
- 初任給:不明万円
給与年収算出についてはトップランカーの対局料のみから算出
※給料給与統計の算出は口コミや厚生労働省の労働白書を参考にしております
プロ棋士(将棋)の年収【年代別理想の年収プラン】
プロ棋士(将棋)としてこのぐらいの年収はもらえてたらいいなと思う理想の年収を考察してみました。
プロ棋士(将棋)として働き10年未満。これからのホープと呼ばれる世代です。20代で貰いたい理想の年収はおよそ4,746.0万円を超える年収です。
プロ棋士(将棋)としてある程度力がついてきたころ。役職についたり、責任ある仕事を任されることも。そんな30代で貰いたい理想の年収は4,718.0万円を超える年収です。
プロ棋士(将棋)となるとマネジメントも後輩の育成など人材教育も行うこともあります。企業の中心で働くキーマンが多い40代。理想の年収は4,774.0万円を超える年収です。
目次
棋士(将棋)の給料・年収補足
2015年度のトップランカーの賞金ランキングの平均が4010万円。
そこから給与を算出すると平均が334万円となっておりました。
年代別の年収は実力世界のため算出が難しいですが、予測を立ててみたところ下記となりました。
20代の給料:15~100万円(推定)
30代の給料:60~300万円(推定)
40代の給料:150~600万円(推定)
上記平均給与から算出してみると、平均年収はだいたい
650万円~1200万円となると予測されます。
棋士の収入は将棋連盟から支給される基本給と対局料ですが、棋士はA級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組の5クラスに分けられていて、C級2組の基本給は15万円程度で、名人になると基本給も100万円以上あります。
平均年収.jpを参照してみると、およそですが基本給は下記となっているようです。
B1級:約50万円
B2級:約30万円
C1級:約20万円
C2級:約15万円
といわれてます。
また棋士は竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将の7タイトル戦と、朝日オープン選手権・銀河戦・NHK杯将棋トーナメントなど8つの公式棋戦があり、これらの棋戦に参加すれば対局料が支給されます。
言い換えればタイトル戦やトーナメントなどの公式棋戦に参加できなければ、アマチュアへの指導料や大会の審判料や講演料など副収入しかありません。
しかし大会の審判や講演も棋士であれば誰でも依頼があるわけではないので、やはり実力がない棋士はほとんど稼げない仕組みになっています。
参照:棋士(プロ棋士)の年収(平均年収)を詳しく解説!
棋士(将棋)の給料手取り
上記平均給与から算出してみると、手取りはだいたい
55万円~100万円となりそうです。
棋士(将棋)の仕事内容
プロ棋士とも呼ばれる棋士は日本将棋連盟に所属しリーグ戦(順位戦)で対局を行い、名人を目指すことが棋士の仕事ですが、リーグ戦のほかにも各タイトル戦(棋戦)やトーナメント戦などで対局を行いそれらの対局料や賞金が主な収入になります。
女流棋士も棋士と同じく日本将棋連盟に所属していますが、女流棋士は女性限定であるため四段の棋士としてプロ入りしている棋士ではありません。
また指導棋士も女流棋士と同じく日本将棋連盟に所属していますが棋士ではなく、アマチュアへの将棋の普及や指導を行い日本将棋連盟の正会員ではありません。
女流棋士もかっては日本将棋連盟の正会員ではありませんでしたが、2010年11月12日の臨時総会で女流四段以上かタイトル経験者であれば、正会員になれることが決議されました。
棋士は対局で勝つことで対局の機会を得て名人を目指すことができますが、毎日のように対局があるわけではなく年間で多くても70局程度です。
対局のない日は研究会に所属し将棋の研究をしているか、さまざまなアマチュア向けの将棋のイベントで指導対局を行ったり、タイトル戦などでの解説を行ったりします。
棋士(将棋)の仕事の面白さ・向いてる性格
日本の将棋愛好家は約600万人いると言われていますが、棋士の人数は約160人で棋士になれるのは年間に4人くらいしかいません。
プロの棋士になるため奨励会に入会するのが普通ですが、それも小学生の4年生や5年生で大人を打ち負かす天才の集団です。
よく棋士になるのは東大に合格するよりも難しいと言われますがある意味で真実で、もし棋士が将棋でなく東大を目指していれば合格する人も1人や2人ではないでしょう。
しかし東大生が仮に棋士を目指しても、1000人に1人も棋士になれないでしょう。
棋士になりたいと思っていてもなれない人がほとんどのなかで、棋士は好きな将棋を職業にできた恵まれた人たちです。
棋士にとっては将棋を指すこと自体が仕事ですが面白くてしかないはずで、さらにリーグ戦やタイトル戦やトーナメント戦などで勝利すれば賞金が入ってきますが、それ以上に対局に勝利することが棋士の真の面白さと言ってもいいでしょう。
棋士(将棋)になるには?
棋士になるにはいくつか方法がありますが普通は、日本将棋連盟の新進棋士奨励会(奨励会)へ入会し、四段に昇段すれば棋士になれます。
奨励会は棋士の養成リーグのようなもので6級から上は三段までありますが、ただ奨励会は誰でも入会できるわけではありません。
奨励会に入会するには入会試験に合格する必要があり、場合によってはプロ棋士の推薦もいります。
小学校の高学年か中学生で奨励会に入会する場合が多く6級からスタートするのが一般的ですが、6級と言ってもアマチュアの県代表クラスの棋力があると言われています。
奨励会で勝ち抜くと昇級や昇段し三段になると半年に1回行われる三段リーグに参加でき、優秀な成績を上げた上位2人だけが四段になれ晴れて棋士になります。
もし26歳までに四段になれなかった場合は退会となり、四段になれるのは奨励会へ入会した全体の約15%ほどです。
もう一つの方法はプロ編入制度と呼ばれるもので、これは2006年に瀬川晶司棋士のプロ編入をきっかけにできた制度で、四段の棋士5人と対局し3勝以上すれば棋士になれます。ただこれまでプロ編入制度で棋士になれたのは、瀬川晶司棋士を入れて2人しかいません。
棋士(将棋)の階級やタイトル
プロ棋士には階級があります。
一般的にプロ棋士と呼ばれる人の階級(段位)は、四段~九段まで。
三段以下は新進棋士奨励会(奨励会)の段級位となってます。
段位は肩書きですが、段位よりも優先されるのがタイトル。
タイトルでの階級別は
・竜王
・名人
が上位にあり、そのあとにタイトルを持っていれば~冠とつきます。
~冠というタイトルの中は、
「棋聖、棋王、王位、王座、王将」
があります。
棋士(将棋)の賞金ランキング
1位は羽生善治名人で獲得賞金は1億1,900万円。
2位は糸谷哲郎八段で獲得賞金は5,531万円。
3位は渡辺明竜王で獲得賞金は4,577万円。
4位は森内俊之九段で獲得賞金は3,450万円。
5位は行方尚史八段で獲得賞金は2,689万円。
6位は佐藤天彦八段で獲得賞金は2,616万円。
7位は郷田真隆王将で獲得賞金は2,467万円。
8位は豊島将之七段で獲得賞金は2,459万円。
9位は深浦康市九段で獲得賞金は2,373万円。
10位は広瀬章人八段で獲得賞金は2,042万円。
でした。
女流棋士で有名な人は?
女流棋士で有名と言えば林葉直子元女流棋士で1979年に11歳で女流アマ名人戦に優勝し、同年に奨励会に6級で入会し小学校に在学中に米長邦雄永世棋聖の住み込みの内弟子になります。
1980年には女流2級になりプロ入りし1982年4月に、14歳で女流王将となりその後は女流王将戦10連覇を果たしています。
羽生善治さんってどのぐらいすごい人なの?
羽生善治名人がどのぐらいすごい人なのかは、先ずはタイトル獲得数が挙げられます。
棋士は年間に7回タイトル戦を行いますが、挑戦者になるには棋士の中で予選を勝ち抜く必要があります。
つまり殆どの棋士はこのタイトル戦に、1度も登場することもなく引退していくのです。
そんな中で羽生善治名人はこれまでタイトル戦に126期登場し、94期獲得していますがどちらの数字も歴代1位です。
19歳の時に竜王に挑戦し初タイトルを獲得し,その後は少なくて1つ以上のタイトルを保持し続けています。
また一般棋戦優勝回数は44回でこれも歴代1位タイでNHK杯の優勝回数は10回で、名誉NHK杯選手権者の資格を持っているのは羽生善治名人だけです。
NHK杯は前年度優勝者も必ず参加する必要があり、5連勝して初めて優勝できるため、10回の優勝は驚異的としか言いようがありません。
さらに史上初がいくつかあり例えば名人復位最多回数や、A級順位戦では9戦全勝しこれも史上初です。
あなたが持っている仕事への誇りや生き方、プライド、かっこよさ・給料を教えてください
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九段
棋士という職業についてから年月が経ち、いろいろと分かったことがありますのでここに書いておきます。
年収は日本のサラリーマンと比べると多く貰っているように思われますが、これは勝てばの話です。勝ち続けていさえすればお金はたくさんもらえます。しかし成績不調が長年続きクラスが落ちると給料も落ちます。
私は先日あらぬ疑いをかけられて対局をできない状況にありました。その分の対局料では足らず連盟から慰謝料を支払われて示談という形で終わらせようおと思っています。1000万を見込んでいます。
連盟はこの額でも足らないような失態を犯し、私を追い込んだのです。