給料が安いという転職理由はあり?また転職前に副業はすべきなのかを徹底検証
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給料が安いという転職理由はありなの?転職前に副業を考えるべき?
給料が安い。かなり今色々なところで問題になっていますが、給料が安いから転職します!
そんな突拍子もない形でやめる人もいるはず。
今回は給料が安いからという理由で退職や転職する理由はありなのかmまた転職する前に副業を探しておいた方がいいのかを徹底検証します。
給料が安いから転職すると上司に言ったら?法的にはOKなの?
とあるコンビニ店長が「金目的の従業員はいらない」と言ったとかで、一時期話題になりました。経営者は金目的で仕事をしているのに、従業員が金を稼ぐことを目的としたらいけないのか、という反発が多かったようです。
働く人の7割以上が、働く理由について「家族を養うため」「生活を自立するため」と答えたというアンケート結果があります。
ほとんどの人が、生活のため、お金のために働いているのです。
そう考えると、「給料が安いから転職する」というのは至極真っ当な退職理由です。堂々と自分の働きを正当に評価してくれる次の職場を探してよいです。
日本国憲法でも「職業選択の自由」は認められていますから、給料が理由だろうがなんだろうが、法的には何の問題もありません。
ただし、「給料が安いから辞めます」というのを上司に伝えるかどうかは、少し考えましょう。
通常、退職する一カ月前には退職の意思を会社に伝えなければいけません。
その時に恐らく上司からは、「どうして?」と理由を尋ねられるでしょう。いくら「一身上の都合で」と言っても、上司は監督者という立場から大抵は「何かあったのか?」と聞いてくるのが普通です。その際、「給料が安いからです」と正直に答えてしまうと、上司はどう思うでしょうか?
「は?お前のそんな働きで給料上がるわけねーだろ。ていうか俺だって大してもらってないんだから、その下のお前の給料はせいぜいそんなもんだよ。給料が安いから転職だと?上になんて説明したらいいんだよ!俺の査定が悪くなるだろ!ていうか俺だってもっと給料高いところに転職してえよ。でも、年も年だしすぐに見つかるか…。はぁ、家のローンも抱えてるし、娘を大学に行かせられるんだろうか…」
とかなんとか頭の中をグルグル回った挙句、
「…そうか、もうちょっと頑張ってみないか?お前は会社に必要な人材なんだよ。上もお前に期待してる」
とか、適当に慰留工作をしてきます。それに動じず退職の意思を曲げなければ、
「…それなら仕方ないな」
と、納得してくれるでしょう。
しかし、上司の胸のウチには様々な思いが渦巻いているのも事実。
辞めるまでの約1ヶ月間、大変気まずい思いをしながら勤めなければなりません。
その気まずさに耐えられる自信があるならば、「給料が安いから辞めます」と胸を張って伝えてよいでしょう。
耐えられなければ、理由を聞かれた際に、「前から考えていた資格の勉強をしようと思って」とか「他にチャレンジシたいことができて」とか、当たり障りのない退職理由を伝えましょう。
どちらにせよ、退職届には「一身上の都合により」としか書きませんし、個人的な理由による自己都合退職となります。
転職するまえに副業をした方がいいの?
「給料が安い」ことを理由として転職活動をする場合、納得のいく職場がすぐに見つかるかどうかはわかりません。
もしも給料以外の職場の環境(仕事内容や人間関係など)には一切の不満もなく、本当に給料さえあと少し高ければ何の問題もないのに…というレベルであれば、転職前に副業をしてみるのも手です。
景気も先行き不透明なこの時代、複数の収入源を持つというのはリスクヘッジの意味でも重要です。
大手転職サイトのアンケート調査によると、サラリーマンで副業したことのある人は17%となっていました。およそ6人に1人が、副業を経験していることになります。
ネットショップやオークション、週末のアルバイトなど副業の種類は色々です。
ただし、勤め人の場合、会社によっては就業規定に「副業不可」とはっきり書かれていることもあるので注意が必要です。隠していても確定申告のときにバレてしまったりすれば、規定違反で懲戒処分を受ける可能性もあります。
ちなみに、公務員は法律で副業が禁止されています。ただし、条件付きで不動産投資や株式投資などは行ってもいいようです。公務員がネットオークションで稼ぐのはグレーゾーンのようです。
おすすめ副業はどんなのがあるの?
江戸時代の武士ですら、禄の少ない小身の御家人などは生活のために副業をしていたといいます。
当時は「傘張り」「刀研ぎ」「楊枝削り」「かんざし作り」「提灯張り」などの内職から、「小鳥飼育」や「金魚の養殖」、「魚釣り」「園芸」「寺子屋」など、趣味や特技を生かした副業もあったようです。
時は流れて平成のこの世の中でも、生活のために副業をする人はたくさんいます。
さすがに「傘張り」や「刀研ぎ」はありませんが、小さな部品を作るような内職はいまだに健在です。ただ、内職は単価が安いためになかなか稼げないというデメリットがあります。
副業の中でも根強い人気があるのは、やはり「アルバイト」です。ファミレスなどのサービス業や、塾講師、警備員など、夜間のシフトを選べる仕事が人気です。確実に時給を得ることができるというのが最大のメリットですが、肉体労働が多いので平常の仕事に響く可能性もあり注意が必要です。
最近では、インターネットを使った副業もとても盛んになっています。
ポイントサイトやアフィリエイトなど、数十円~数百円単位で数を稼ぐタイプの副業や、オークションや転売などもあります。アフィリエイトなどは月に数百円しか稼げない人もいれば、100万円以上を稼ぐ人もいるという、当たれば大きい副業です。
また、自分で作ったアクセサリーなどをオークションサイトで売ったり、自分でオンラインショップを立ち上げたりする人もいます。趣味と実益を兼ねているため、好きなことで稼げるというのが最大の魅力でしょう。
クラウドソーシングなどで、イラストやライティング、プログラミングの技術を生かして副業をしている人もいます。
いずれの副業も向き不向きがあり、中には副業の収入が本業の収入を逆転してしまうほどうまくいく人もいます。
しかしほとんどの人はそこまで稼ぐことはできず、副業の収入は平均4万円といわれています。
楽な仕事(副業)ってある?
基本的に副業である以上「ラク」であることはとても重要です。
一番大切なのは本業であり、本業が疎かになったり、仕事の質が落ちたりして給料が下がってしまっては本末転倒です。
どんな仕事でもそうですが「ラクして大きく稼げる」というのはなかなか難しいです。
犯罪でもない限り、何もせずにお金が入ってくる、という究極のビジネスは存在しません。数十億円の資産があれば金利が毎年ポンポン入ってくるかもしれませんが、そんなものがないから一般庶民は副業を考えるわけです。
インターネットなどに溢れている「ラクして稼ぐ!」という謳い文句を真に受けると、痛い目に遭います。
「じゃあ、まずは登録料を…」「必要な資材を購入して…」などと逆にお金を払う羽目になり、プラスの収入どころかマイナスになってしまいます。
怪しい情報商材やマルチ商法など詐欺商法も蔓延しているので、そのあたりを見極める目を持つ必要があるでしょう。
副業の多くは「ラクな作業で小さく稼ぐ」「時間をかけた分稼げる」という形態になっています。
ポイントサイトなどで簡単作業のなら数円単位で稼ぐことができますし、もう少し稼ぎたいならオークションサイトなどで手持ちの物を販売することもできます。ただし、取引相手とのやり取りや、発送の手配など、ポイントサイトと比べれば少々手間もかかります。
アフィリエイトを貼るだけなら簡単ですが、アクセス数(収入)を増やすためには情報のアンテナを張るなどその方法を考える時間や作業が必要です。
参考:楽な職業ランキング
まとめ
儲けようとすれば、何事にも手間暇がかかるものです。
「何もしない=ラク」ではなく、「楽しい=苦にならない=ラク」であれば、副業の幅はグンと広がります。
自分のやりたいことや得意なことをよく理解し、楽しくできる副業を見つけるのが、細く長く稼ぐコツです。
自分のスキルと時間と手間暇、稼ぎたい金額などとの兼ね合いにより、自分に合った副業を探しましょう。
そして転職理由は、退職前の1カ月に耐えれるなら「給料が安い」という退職理由を言ってみるのも一つの冒険になるかもしれませんね。