副収入(内職編)でどのぐらい稼げるのか調査しました!単価が高い内職や安い内職を徹底解説! | 給料BANK

副収入(内職編)でどのぐらい稼げるのか調査しました

副収入(内職編)でどのぐらい稼げるのか調査しました

副収入(内職編)でどのぐらい稼げるの?

古くから、自宅でできる副業の代表といえば「内職」でした。
江戸時代には、農家が作業できない時に蓑笠を編んで売ったり、食い扶持のない武士が紙風船を作ったり傘を張ったりといった内職をして、糊口を凌いでいたそうです。
 
昭和に入ると女性を中心に子育てをしながらでも自宅で収入を得られるということで、内職をする人がグンと増えました。学歴や技能も関係なく、出来た分だけお金が支払われる内職は、隙間時間に働くには丁度よい仕事でした。
現在でも内職は、主婦の間でまだまだ根強い人気があります。最近ではサラリーマンでも自宅にいる僅かな時間で稼げることから、副業として内職をする人もいるようです。

内職画像

内職とは・内職の種類

内職とは、出来高制の在宅ワークを指します。広義の意味ではデータ入力やライティングなども含まれますが、「内職」のニュアンスとしては「パソコンを使わず、誰でもできる軽作業」となります。
内職は特別な技術や資格も必要ないため(ものによっては技術や経験が必要なものもありますが)、非常に単価が安いのが特徴です。
内職にはいくつかの種類があります。レベル別に見ていきましょう。

初心者向け内職

・シール貼り
 アクセサリーや部品などの小袋に注意書きのシールを貼ったり、食器や小物にステッカーを貼ったり、ハガキや封筒に宛名シールを貼ったりする仕事です。机1つ分のスペースで仕事ができますが、単価は0.1円~1円前後で、とにかく数をこなさなければ稼げません。
 
・バリ取り
 型抜きされたゴム製品やプラスチック製品などのパーツを切り離し、切断面を滑らかにする作業を行います。ある程度の手先の器用さと丁寧な仕事が求められます。扱う製品の大きさや複雑さによって単価は0.2円~10円くらいの幅があります。
 
・箱折り
 紙でできた箱を折り線に沿って折って、箱の形に組み立てる仕事です。単価は1円未満のものから、10円くらいになるものもあります。
 
・袋詰め
 小さな商品をビニールに小分けにして封入したり、ダイレクトメールなどチラシ冊子を封筒に入れたりする仕事です。
ポケットティッシュに広告を入れるといったものもあります。単価は1円未満~5円くらい、パーツやキットなど入れるものが多いなど作業が複雑なものは、10円~20円程度の単価になるものもあります。

中級者向け内職

・ネジ留め、ハンダ付け
精密機器などの部品をくっつけたりする作業をします。初級者ができる仕事以上に手先の器用さが求められ、工具や専門の器具などを使うこともあります。難易度によって0.5円~8円くらいが単価となります。
 
・ハンカチ、エプロン、下着の縫製
家庭用ミシンで、簡単な手芸用品の縫製をする仕事です。決められたパーツを縫い合わせて女性用下着などを縫製する仕事もあります。
ボタン付けやリボン留めなど、手縫いをする場合もあります。単価は完成まで行って250円~1000円未満となります。
 
・造花づくり
いくつものパーツを組み合わせて、造花をつくる仕事となります。ボンドや接着剤、テープなどを使って工作をします。単価は5円~20円くらいです。
 
・人形づくり
キャラクター商品やぬいぐるみなど、人形を組み立てたり必要な部品を接着したり、縫製したりします。複雑なものになると研修があるものもあります。

上級者向け内職

・アクセサリー作り
 ネイルチップやビーズストラップを作ったり、かなりの器用さが求められる仕事です。複雑な作業が多いと、単価は100円以上になることもあります。
 
・筆耕
賞状を買いたり、手紙の宛名を買いたりする仕事です。毛筆が多いので、習字の基礎を学んだ人でないと難しいです。
最近ではパソコンで手書きっぽく印刷できてしまうため、人力による筆耕の仕事は減ってきているといいます。賞状の場合は1文字30円前後が相場で、宛名書きは1件につき60円程度となります。
 
・本格縫製
 刺繍やかけはぎなど、技術が必要になる仕事です。
ロックミシンなど工業用ミシンを持っていなければできない仕事もあります。
また、特殊な手縫いの技術が必要になる場合もあるため、洋裁の経験者でなければできません。簡単なもので単価は50円前後、ものによっては単価5000円~1万円くらいになるものまであります。

内職の平均副収入額

内職の単価は、扱う製品と作業の複雑さ、難易度などによって異なります。
シールを貼るだけ、袋に入れるだけ、というビギナー向けの作業なら単価は0.1円ということもありますが、細かな刺繍を施すといった複雑な作業は単価が5000円、ということもあります。
内職の収入は、単価、こなせる個数、かけられる時間によって大きく差が出ることになります。
サラリーマンやOLなど本業を他に持ちながら副業として内職を行う場合、1日2時間程度しか内職をする時間がないと思われます。
2時間の間にどのくらいの作業ができて、数をこなせるかがポイントになります。
 
例えば、一番単価の低いシール貼りなどの作業を単価0.1円で行う場合、1時間に200個完成させることができたら、時給換算で200円、2時間で400円を得られる計算となります。
 
単価が高いものを内職としてやれば、時給もぐんと上がるように思われますが、そう単純な話でもありません。
単価が高くなればなるほど作業の複雑さと難易度が上がるため、数をこなすことが難しくなるのです。そのため、内職を時給換算すると200円~300円が相場であり、よほど専門的で特殊な作業などがないかぎり、大きく手取りが跳ね上がるということはありません。
1日に2時間、20日間作業をしたとして、月額8000円~1万2000円が得られることになります。1日に4時間なら、1万6000円~2万4000円です。作業にかけられる時間が増えれば増えるほど、給料は上がります。

高単価系内職はどんなのがあるの?

内職は単価が低いのが特徴ですが、中には高単価の内職もあります。上級者向けや経験者向けの、複雑で難しい作業を伴う内職は、単価が高い傾向があります。上で紹介した、
・アクセサリー作り
・筆耕
・本格縫製

などはその筆頭で、単価が100円以上、中には1万円にもなるような仕事もあります。袋詰の単価が0.1円~1円だということを考えると、かなり単価が高いといえます。
「誰でもできる」仕事は単価が低く、「スキルが必要」な仕事は引き受けられる人が少なくなるため、単価も上がるというわけです。しかし単価1万円の仕事はそれ1つを完成させるのに何日もかかるような難しい作業となるため、結局1時間当たりの時給は500円未満、ということもありえます。
普通にアルバイトに行く方が時給としてもっと高い金額を得ることができるので、内職はあまり割が良いとはいえません。
しかし、おおっぴらに副業として外で働くことができない人や、時間を自由に使って無理なく作業をしたい人、自宅から出ずにお小遣いを得たい人にはぴったりの仕事です。

内職はどんなところで探すことができるの?

かつては口コミや紹介で内職を見つけていたものですが、最近ではインターネットで内職の仕事を見つけるのが主流となってきました。
SOHO系のサイトやクラウドソーシング系のサイトなどで、内職の求人を見つけることができます。
しかし、インターネット上にはいわゆる「詐欺サイト」というものも多数存在し、主婦などが騙される事態が多発しています。
 
「登録料を支払えば、高単価の仕事を斡旋する」という話や「通信講座を受けてスキルを身につけてから、仕事を回す」という話、または「ノウハウを掲載した情報商材を買えば、内職の仕事に有利」といって騙されるパターンなど、頑張ってお金を稼ごうと考えている情報弱者をカモにしようと、多くの悪徳業者がインターネット上にはびこっています。
 
最初は大きく稼ごうとは考えずに、大手の有名所のサイトを使って、地道に仕事を得るのが無難です。慣れてきたら、単価の高い仕事を探してみてもよいでしょう。
また、基本的にはハローワークでは内職の紹介はしていませんが、自治体によっては役所などでそういった採用情報を提供してくれるところもあるそうです
公的機関の紹介であれば確実なので、まずは住んでいる自治体で調べてみてもいいかもしれません。
 
どんな仕事でも「楽して稼げる」という仕事はありません。内職はコツコツ、コツコツ、地道に仕事をしなければ、給料を得ることはできません。単価は非常に安いですが、塵も積もればなんとやらで、努力は報われます。自分の使える時間やスキルを考えて、出来る範囲で頑張ってみましょう。