子持ち年収500万円と独身年収500万円の給料額・手取り・生活実態・割合を比較した実態 | 給料BANK

これで完璧!子持ち年収500万円と独身年収500万円の生活実態を比較した結果

これで完璧!子持ち年収500万円と独身年収500万円の生活実態を比較した結果

子持ち年収500万円と独身年収500万円の生活実態画像

子持ち年収500万円と独身年収500万円の生活実態を比較

明治安田生命の2017年の調査によると、未婚アラサーの男性の約6割は、結婚を意識した交際経験がないといいます。女性では約4割です。
「結婚願望のある若者が減っている」というのは少し前から言われていることですが、実際に半数以上の男性が結婚したいと思ったこともないという結果が出ているので、少子化は仕方のないことなのでしょう。
 
さて、若者が結婚しない理由の一つに「結婚は金がかかるから」というものがあります。
結婚して家族を養う自信がない、まだまだ自分の好きにお金を使いたい、という人も多いでしょう。養う云々の前に「交際する金がない」、という人もいるかもしれません。
 
日本人の平均年収は約410万円です。年収500万円というのはその平均を100万円上回っている収入です。
そんな「平均よりちょっと上」の年収500万円。どんなライフスタイルとなるのでしょうか?また、そのくらいあれば余裕を持って結婚できるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

【子持ち・独身】年収500万円の月額給与・手取りの実態

日本人労働者の平均年収は、約415万円です。
※参考:日本の平均年収|平均年収.jp
労働者の平均年収400万円を100万円上回る、年収500万円世帯。
月額の収入で考えると、年収400万円の人よりも8万円くらい余裕があることになります。
年収500万円というのは、ボーナスが4ヶ月分出る正社員だった場合、月額給与は500万円÷16ヶ月=31万円となります。自営業者やパートやアルバイトの場合、500万円÷12ヶ月=42万円です。
年金や健康保険料、雇用保険料などを差し引いた手取り金額は、収入の約8割です。それを踏まえる、
月額給与31万円の場合、手取り金額約25万円
月額給与42万円の場合、手取り金額約34万円

となります。
月額給与31万円の人は、ボーナスがあるので、夏と冬に93万円(月額給与31万円+ボーナス2ヶ月分62万円)をもらえる月が2回来ます。年額約124万円がボーナスとなります。
ボーナスが年間100万円を超えるというだけで、少し懐に安心感がありますね。
 
参考:手取り30万、31万、32万、33万、34万円の給料や職業・車・生活力を解説!

子もち年収500万円の生活スタイル【月にかかる費用など】

年収500万円というのは、平均よりもちょっと上で、自治体によっては収入制限で引っかかって市営住宅などに入居できない年収です。
(扶養家族の人数や要件を満たしていれば入居できることもあります。)そろそろ家を買ってローンを組もうか、などと考える人も出てくる収入ですね。
30代以上、40代以上になって勤務年数が増えていくにつれ、中小企業であれば年収500万円、というのはよくある金額です。
イメージするのは、ごく一般的な中流の家庭で、パパは中小企業勤務の課長に昇進、ママは専業主婦(またはパート)、子どもも小学生から中学生くらい、といったご家庭でしょうか。
 
中古の一軒家かマンションを35年ローンで購入、なんて人もいるかもしれません。
一般的に、住宅ローンを組む場合、収入の20%くらいが相場だといわれています。賃貸の場合は収入の30%くらいの抑えるのが基本です。
年収500万円なら6万2000円~9万3000円くらいが住宅にかけられる費用となります。正社員で月額31万円をもらっていると仮定し、生活スタイルのモデルケースを作ってみました。
 
●給料月額31万円(手取り25万円)、妻(専業主婦)、子ども2人。都内在住。
家賃・住宅ローン:9万円
食費:4万5000円
光熱費:1万5000円
通信料:2万円
貯金:3万円
その他諸経費:3万円
毎月自由に使えるお金:2万円
 
子どももある程度大きくなってくることを見越すと、それぞれの部屋も必要だし…などと考えて、3LDKか4LDKくらいの広さがある家に住むことになると予測されます。
 
都内でその広さがあるマンションや一戸建てで9万円というのは正直厳しい金額ですが、年収500万円では9万円、無理して10万円くらいが家賃(またはローン)に出せる限界ではないでしょうか。
地方では9万円を出せば余裕を持った広さの家で暮らせるかもしれません。食費や通信費も、子どもたちが大きくなっていることを考えると、年収400万円の世帯よりも当然かかってきます。
「その他諸経費」には子どもたちの学校の教材や、習い事などの費用もかかってくることを想定しています。「毎月自由に使えるお金」は2万円ありますが、人によっては「その他の諸経費」や雑費などが圧迫してもっと少ない可能性はあります。贅沢はまったくできませんが、節約しながら生活すれば貯金もできますし、なんとか一家4人が暮らせなくもない金額です。
「都内」ということで住居費が大きくなっていますが、そこさえ抑えることができれば自家用車を持つこともできるかもしれません。もしくは、貯金の金額を低くして、すでに自動車の維持費に充てている家庭もあるでしょう。
妻がパートに出るなりして家計を助ければ、時々は外食をしたり、年に一度の旅行くらいは行けるかもしれません。

独身年収500万円の生活スタイル【月にかかる費用など】

独身者の年収500万円というのは、家族を養う人に比べるとかなりの余裕が出てきます。
年収400万円以下では一人暮らしであってもある程度の節約生活は必要になりますが、年収500万円を一人で使えるとなると、ひととおり好きなことができると考えてよいでしょう。
★給料月額31万円(手取り25万円)、一人暮らし。都内在住。
家賃・住宅ローン:8万円
食費:4万円
光熱費:1万5000円
通信料:1万5000円
貯金:5万円
その他諸経費:2万円
毎月自由に使えるお金:3万円

 
年収500万円の独身者であれば、家賃8万円くらいの小奇麗なワンルームに住むことができます。
人によっては10万円くらいかけて駅近の物件に住んでいる人もいるかもしれません。
会社の独身寮などがあれば、もっと住居費を抑えることができるので、食費や雑費、交際費などにお金を費やすことができます。食事はほぼ外食で、余裕を持って月に4万円くらいはかけられます。
普段は質素に食事をして、週末はお気に入りのバーに行く、なんて人もいるかもしれません。高級品などを買って贅沢三昧、というわけにはいきませんが、特に不自由もなく暮らせる金額です。
大きな買い物も、何ヶ月か貯金をすれば目標金額がすぐに貯まるので、キャッシュで支払うことができるでしょう。趣味にも3万円ほどは使えるので、ジムに通ったり習い事をしたり、という人もいるかもしれません。
独身者の年収500万円は、ある程度の自由と余裕が得られる金額であると考えてよいでしょう。

年収500万円の割合

日本人の平均年収は約410万円。
しかし、国税庁の「民間給与実態統計調査」の結果によると、年収300万円未満が約40%を占めており、ボリュームゾーンが400万円というわけではありません。
多数の貧困層があり、高年収の世帯が平均を400万円まで引き上げている、という構図です。
年収500万円というのは、全体の10%くらいになります。男性だけでいうと約12%です。

年収500万円になれそうな職業は?

年収500万円、月額給与31万円、手取り25万円がもらえる職業をいくつかご紹介します。
建設コンサルタント
鳶職
・宮大工
配管工
いわゆる、「職人」と呼ばれる人など、建築系の職業に多くいることがわかります。手に職計の仕事なので、月給31万円というある程度安定した給料が見込めるのでしょう。
また、そのほかには
Webディレクター
インテリアデザイナー
・ファッションデザイナー
・TVディレクター
など、クリエイティブな職業の人たちも登場するのが年収500万円です。
少し変わったところでは、
樹木医
・音楽プロデューサー、ボカロP
時計職人
などの職業があります。
この年収帯以上になると、「この人でなければ」という職業や代わりの人がいないような職業も出てくるのがわかります。そのあたりの事情が、年収に反映されているのでしょう。
 
「大金持ち」「高年収」と呼ばれる年収帯ではありませんが、平均よりも多い金額をもらえる、安定した職業が多い、年収500万円。
個人の資質を生かした職業も多いので、努力次第ではもっと年収を上げることができるかもしれません。スキルを磨くなどしてより上を目指していくことが、生活を充実させる鍵になることでしょう。
参考:職業別給与年収ランキング早見表