職人の給料年収を職種別でまとめました | 給料BANK

職人の給料年収を職種別でまとめました

職人の給料年収を職種別でまとめました

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職人の給料年収を職種別まとめ

職人といっても色々な職人がおります。職人の職種別に分けてそれぞれ給料と年収をまとめてみました。
下記の職人の給料を算出しています。
・大工職人・左官職人・庭師職人・経師屋(表具師)職人・建具職人・指物職人・鳶職人・畳職人・瓦職人・漆職人・塗装職人・家具木工職人・硝子職人・飾り職人・蒔絵職人・螺鈿職人・箪笥職人

大工職人

大工職人の平均年収はボーナスアリで420万円・なしで356万円程度となっています。
仕事内容は、建築大工・木造大工・宮大工・型枠大工・造作大工・墨だし大工・船大工・指物大工などそれぞれの専門分野に携わる仕事です。
主に建築を行う仕事になっています。

左官職人

左官職人の平均年収は、346万円ほどとなっています。
左官職人は、職人の中でも難しく奥が深い仕事。
最低でも5年間の修行期間を経て、実際の業務を任されるようになるという話です。
モルタルなどを壁・床などに塗ったり、打放し壁の補修・ブロックを積む・砂利を洗い出すなど繊細な仕事が多くなっています。
詳しくはこちら:左官の給与年収

庭師職人

庭師の平均年収は、400万円程度と言われています。
ピンからキリまでがかなりあり、年収が低い人で300万円程度・高い人で1000万円程度の年収を得ている人もいます。
庭の掃除・庭木の剪定・や植木等の仕事を行って、庭を作り、手入れをするのが庭師の仕事です。
自分のセンスが反映される仕事となっています。
詳しくはこちら:庭師の給与年収

経師屋(表具師)職人

年収は、だいたい400万円から500万円程度と言われています。
経師屋は、紙・布・のりを使った掛け物や巻物・ふすまなどを作るのが仕事です。
広義で言うところのふすま屋さんですね。
もちろん、厳密に言うとふすま屋さんと経師屋は違いますが。

建具職人

平均年収は、だいたい350万円から410万円程度となっています。
建具職人の仕事は、大工が建てた家に合うような家具をつくり、納入すること。
家具の中でも建具と呼ばれているのは、「戸」「扉」「ドア」「障子」「ふすま」などとにかく開けたり閉めたりするものです。

指物職人

平均年収はだいたい300万円から350万円程度となっています。
指物師と呼ばれることもありますが、仕事内容は木工品の家具を作ることです。
家具とは言っても、建具とは違っていて、「たんす」「机」「など木の板を差し合わせることによって作られている木工品になります。

鳶職人

鳶職人の平均年収は、385万円となっています。
工事は、鳶職に始まって鳶職に終わる。
仕事内容は、それぞれの専門分野で分かれていて、足場鳶・鉄骨鳶・橋梁鳶・重量鳶とがあります。
それぞれ足場を組む・鉄骨を組み立てる・高速道路や橋などを架ける・重たいものの搬入と設置をする仕事です。
詳しくはこちら:鳶職の給与年収

畳職人

平均年収は、300万円前後となっていますが、中には800万円を超える人もいます。
畳職人の仕事は「い草」や「わら」を使って畳をつくり、修理をすることです。
最近では機械製造が進んでいるのですが、そんな中で昔ながらの技術を用いて畳を作る貴重な仕事になっています。

瓦職人

瓦職人の年収は、だいたい300万円から400万円と言われています。
それより高くなることはなかなか無いようです。
瓦職人の仕事は、大工がつくった一軒屋や寺院などの屋根の瓦を葺くこと・修繕すること。

漆職人

漆職人の年収はだいたい400万円から500万円程度と言われています。
塗り師と呼ばれることが多いですが、漆職人も塗り師も同じで漆を扱う仕事です。
漆器をつくったり、漆を塗って作られる伝統工芸を守っていく仕事で、重要文化財の修復に関わるような職人もいます。

塗装職人

塗装職人の年収はだいたい400万円から450万円程度と言われています。
塗装職人の仕事は、その名前のとおり、あらゆる建築材料・壁面などにと総仕上げをするのが仕事です。
主に建築塗装・金属焼付塗装・板金塗装などを行っています。

家具木工職人

平均年収はだいたい300万円前後となっています。
家具職人は木工職人とも呼ばれるように、木製家具を製造するのが仕事です。
昔ながらのノミ・カンナ・ノコギリなど手工具を使って家具を製造するのが「職人」と呼ばれる人たちですね。

硝子職人

硝子職人の平均年収は300万円から400万円程度と言われています。
硝子職人の仕事は、その名前のとおり硝子をつかってさまざまなものを作り出すことです。
花瓶であったりコップであったりと作られるものはさまざまで、多様化していっています。

飾り職人

飾り職人の年収はだいたい300万円程度です。
仕事内容は、かんざしや帯止めなどの和物の装飾品を作ることですが、最近では指輪やペンダントなどの装飾品を作る職人さんも増えています。
イメージとしては必殺仕事人の「飾り職人の秀」でしょうか。

蒔絵職人

蒔絵職人の平均年収は、だいたい400万円程度となっています。
漆器に金粉や銀粉をまくことで装飾を施すのが蒔絵職人の仕事で、蒔絵師と呼ばれたりもしていますね。
漆職人と混同する人が多いですが、厳密に言えば違います。
漆職人は漆器に漆を塗る職人で、蒔絵職人はその後に装飾を施す人といった違いですね。

螺鈿職人

平均年収は400万円ほどです。
螺鈿職人は、漆器や帯などの伝統工芸品に装飾を施す仕事という意味では蒔絵職人と似ています。
混同している人も多いですが、実際には違うものです。
蒔絵職人が使うのは「金粉」「銀粉」で、螺鈿職人が使うのは螺鈿という違いがありますが、仕事内容自体は同じものと思っておいて良いでしょう。
扱うものが違うということです。

箪笥職人

年収はだいたい300万円から450万円程度となっていて、個人差が大きい仕事です。
その名前の通り箪笥=たんすを作る仕事ですね。
木材選びから金具製作・取り付け・塗装まで箪笥を作るのに必要な工程全てを一人の職人が行うのが通常です。
最近では箪笥だけで食べていくのは難しいのか。箪笥以外にも木工品を作っている箪笥食品が多くいます。

職人仕事の面白さとどんな人が向いているのか?

職人仕事の面白さは、自分の興味のあることをとことん追求して何かを生み出していくことにあります。
多くの職人仕事は自分の意思やセンスを仕事に反映することができるというのも面白さですね。
向いているのは探究心と向上心が高い人。
正直職人仕事というのは儲かる仕事ではなく、むしろ儲からない人のほうが多い仕事です。
 
年収が低くても、めげずに上を目指すことができる向上心と、どうすればニーズに応えつつも自分の納得いく仕事ができるのかという探究心が無ければ勤まりません。