楽な公務員仕事職業ランキング【肉体的精神的】1位~5位 | 給料BANK

楽な公務員仕事職業ランキング【肉体的精神的】

楽な公務員仕事職業ランキング【肉体的精神的】

公務員の楽な仕事とは?定義

日本は超高齢化社会です。
小学生のなりたい職業ランキングにも入ってくるようになった「公務員」。
不安定なこの時代、潰れない、給料も安定している、という公務員を子どもたちやその親が選ぶのは堅実といえるでしょう。
公務員は営利目的のビジネスではありません。そのため、給料は売上や景気によって上がったり下がったりするのではなく、学歴や勤続年数、役職によって定められた「公務員俸給表」に従い支払われます。
公務員が「楽な仕事」と言われるのは、このように給料が決まっているからというのも関係があります。
多くの人が望む「楽な仕事」とは、肉体的、精神的な両面があります。
 
【肉体面】
・肉体労働がない
・ノルマがない
・残業がない
・夜勤がない
・危険がない
・公休通りに休める
・有給が取りやすい

 
【精神面】
・競争がない
・残業があっても残業代が確実に出る
・転勤がない
・福利厚生が充実している
・人間関係が円満
・給料が安定してもらえる
・将来への不安がない

 
職種によっては公務員といえども肉体労働や夜勤があることもありますが(医療職や公安職など)、ほとんどの公務員はこれら肉体的、精神的に「楽」といわれるポイントをすべて押さえています。
また、ほかの一般企業とは違うのは、
・定年後も天下り先がある

という点です。年金がもらえるかもわからない未来の不安が、これで1つなくなります。

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楽な仕事内容画像

楽な仕事内容はどんなものが多い?

「楽な仕事」と呼ばれるものは、肉体労働よりもデスクワークが中心となります。
そして、新しい仕事やプロジェクトというものがほとんどないためスキルアップが必要なく、毎日決められた仕事をこなしさえすれば給料がもらえる、という仕事です。
規模は小さい方が楽なので、民間では個人事業主の仕事が多いですが、公務員でいうと国家公務員よりも地方公務員、都会よりも田舎、ということになります。
田舎の役所に勤務して、窓口対応もない部署でのデスクワークが、楽な仕事である可能性が高いです。

楽な公務員の仕事と言われているけど実際に肉体精神ともに激務な仕事って?

公務員は楽な仕事、と言われていますが、例外もあります。
例えば、国家公務員総合職(旧・国家公務員1種)のいわゆる霞が関で働くキャリア官僚は、20代~30代前半まではかなりの激務になるといわれています。
 
1日6時間以上の残業は当たり前で、仕事の案件も数百億円規模となり責任重大で、関わる人間も多いため折衝事も大変だといいます。
若手のうちは給料もそこまで高くないため、薄給激務でブラック企業のようだ、と言う人もいます。
おなじみ警察官や消防士も、肉体・精神的にキツイ仕事となります。シフト勤務であり、体力も必要で、時には生命を危険にさらすこともあります。出世して現場を離れて事務方に回れなければ、悲惨な中年期を迎えることになるようです。
また、市役所でも生活支援課などに配属されると生活保護受給者と対峙することになり、精神的に破綻している人も多く、時には刃物で脅されることもあるため、精神的にはかなりツライ職場のようです。
 
職種によっては大変な仕事もあるとはいえ、公務員の給料は景気に左右されることなく安定しており、出世すれば日本の労働者の平均以上の年収は確実にもらえます。
先行き不安な世の中で、公務員の人気はまだまだ衰えそうにありません。

それでは楽な公務員の仕事のランキングをつけてみました。
独自判断になりますし、また実際に仕事は全て大変ですが人それぞれ感じ方も違うはず。是非参照にしてみてください。

肉体的に楽な公務員仕事ランキング画像

肉体的に楽な仕事公務員ランキング1位~5位

1位:バスレーン監視員(交通局職員)
仕事内容:1日4時間バスレーンを監視し(ほぼ立ってるだけ)、1時間乗客案内をすることで年収1000万円という大阪市交通局の仕事。
橋下改革でクローズアップされたことで批判が集中し、現在年収は4割ダウンしたという話です。
しかし、全国に探せば似たような仕事はまだあるかもしれません。
給料:62.5万円
 
2位:霊園管理事務所
仕事内容:霊園管理事務所は、市営の霊園内に設置されている事務所内での仕事です。事務作業や清掃、来園者への対応などありますが、基本的にお墓に囲まれた静かな環境でのんびり働くことができます。
給料:33万円
 
3位:美術館職員
仕事内容:地方公務員として役所に就職し、公立美術館に配属されると美術館職員となります。学芸員資格を持っている人が多いですが、あまりその資格を活かす機会はないようです。一日中受付に座っているだけ、という話もあります。
給料:33万円
 
4位:図書館職員
仕事内容:公立図書館や資料館での本や資料の整理と管理が仕事です。管理は基本的にPCで行うため、肉体的に疲れることはありません。人口の少ない地域になると1日に10人ほどしか訪れないこともあり、来館者対応もほとんどありません。
給料:33万円
 
5位:支所、出張所職員
仕事内容:市役所や区役所の支所・出張所で働く職員です。本庁舎に比べ来所者が少ないため、仕事は暇という口コミからランキング入りしました(都心部を除く)。広く浅くオールマイティーに業務をこなさなければなりませんが、激務とは無縁な職場です。暇なため、最近では非正規雇用の職員も増えているそうです。
給料:33万円

最高に楽な公務員画像

精神的に楽な仕事公務員ランキング1位~5位

1位:内閣府官房人事課辞令係
仕事内容:官記、位記、辞令、表彰状など、「字を書く」専門の国家公務員です。小渕さんが掲げた「平成」の新年号の文字を書いたのもこの内閣府官房人事課辞令係です。通常の公務員試験を経てなるわけではなく、書道の先生などが任官されるようです。
給料:50万円
 
2位:文化財保護技師
仕事内容:教育委員会の文化財保護課で働く地方公務員です。「学芸員」という資格を持っている人が多く、大学などで専門的に美術品修復や文化財保護について学んだ人たちもいます。相手にするのは市民ではなく「文化財」。
それらを保護するのが業務です。美術品や発掘物などの文化財に真摯に向き合うことは大事ですが、クレームを言ってきたりする相手ではないので気は楽です。
給料:33万円
 
3位:鵜匠(宮内庁式部職鵜匠)
仕事内容:岐阜県の鵜匠は日本で唯一の世襲が認められた国家公務員です。文化の保護という名目で公務員として扱われているようです。鵜飼いは肉体的な労働ではありますが、世襲制のため人間関係や出世競争などに巻き込まれることもなく、精神的には楽だといえるでしょう。
給料:28万円
 
4位:雅楽師(宮内庁式部職楽師)
仕事内容:宮中儀式や皇居で雅楽の演奏・演舞を行う雅楽師は、宮内庁楽部に所属する国家公務員です。中学卒業後、養成機関である宮内庁式部職楽部楽生科に進み、修業期間を経て宮内庁楽部楽師となります。
もともとは世襲制でしたが、現在世襲は廃止されています。しかし、一般家庭の子が雅楽の道に進むということはまずないので、昔からの楽師の家系が有利であると思われます。楽器をマスターするまでは厳しい道程ですが、式部職になってしまえば人数も20数名と少ない職場であり、雅な音楽を奏でるのが仕事であるため、精神的には楽な仕事であると考えられます。
給料:40万円
 
5位: フィルムコミッション職員
仕事内容:映画やドラマのロケ現場などの撮影場所を提供し、協力を行い支援する組織であるフィルムコミッション。公益法人やNPO団体などが運営しているところもありますが、地方自治体(都道府県庁や市役所、町村役場など)が直営しているところもあります。自治体運営のフィルムコミッションで働く職員は地方公務員となります。
地域活性化のための仕事であり、映画の誘致のため全国を飛び回る熱意のある職員もいるようですが、公務員でありながらクリエティブな仕事に携われるということで精神的には楽しく仕事ができるといえます。
給料:33万円
 
※給料は自治体、年齢などによって異なります。

肉体精神ともに楽な公務員ってあるの?

肉体・精神ともに楽な公務員というのは、デスクワークが基本で、窓口対応がなく、市民と接することもなく、ほとんど喋ることもない、毎日淡々とルーチンワークをこなす、という仕事になります。
すなわち、「市役所内の暇な部署」で働くことです。
 
市役所内でも納税課や生活支援課など、市民のお金と生活が関わる職場になると、相手(市民)も必死のためクレーマーも多く大変な仕事となりますが、スポーツ課や都市整備課などは比較的楽な部署といえます。
自治体によってこの「暇な部署」は異なります。
 
公務員はよほどなことがない限り解雇はされません。よほどなことというのは、無断欠勤が何十日も続くとか、暴力事件を起こすとか、それほどのことです。人事評価で2年連続最低評価を受けて「降格」になったことがニュースになるレベルなので、本当に働かない公務員をクビにすることは難しいのです。
 
つまり、無駄に波風を立てなければ、評価も上がりませんが、かといって職を失うこともないので「楽な仕事」を享受し続けることができるのです。
むしろいてもいなくても変わらないような閑職に再び飛ばされる可能性があるので、より「楽な仕事」を続けることができます。
 
そうした無能な(あるいは問題のある)公務員は一つの部署に集められるということはなく、2、3年ごとに窓口対応のない部署をたらい回しにされるそうです。
このような対応にも羞恥心や心苦しさを持つことなく、市民のために働くという大義を忘却し、それでも堂々と「吾輩は公務員である」と言えるほどの神経の図太さを持った人こそが、肉体精神的に楽な仕事をし続けることができるのだといえます。
 
一方で、高い能力があるのに、努力が直接的に給料アップに結びつかないために虚しさを感じている公務員もいます。
公務員という肩書、安定性にしがみつく無能な者は淘汰され、高い能力や努力が報われるような仕組みづくりが、これからの公務員には必要なのではないでしょうか。
 
公務員系職業の給料一覧