ベンチャーキャピタル（VC）の給料年収や、高年収になる方法、求人の探し方、口コミ本音年収|「給料BANK」

ベンチャーキャピタルの給料・年収を解説します。

ベンチャーキャピタルの年収【年代別理想の年収プラン】

ベンチャーキャピタルとしてこのぐらいの年収はもらえてたらいいなと思う理想の年収を考察してみました。

ベンチャーキャピタル（VC）の給料・年収補足

20代の給料：36.8万円（推定）
30代の給料：46.0万円（推定）
40代の給料：54.7万円（推定）
初任給：20.9万円　
　
　
　
算出方法：上場ベンチャーキャピタルの有価証券報告書による公開データと、賃金構造基本統計調査より推定値にて算出
　
　
上記平均給与から算出してみると、年収はだいたい
868万円～880万円となると予測されます。
　
札幌の求人調査結果：「求人無しのため不明」
東京の求人調査結果：25万円～70万円（月収）
大阪の求人調査結果：40万円～60万円（月収）
福岡の求人調査結果：20万円～65万円（月収）

ベンチャーキャピタルの手取り

上記平均給与から算出してみると、手取りはだいたい
651万円～660万円となりそうです。

ベンチャーキャピタル（VC）の階級別年収

取材をして聞いてみたところ、VCの最低ラインは年収400万円前後になるそうです。
アソシエイトで400〜600万円、その上は800万円〜1500万円
営業成績によりますが、インセンティブが凄い方だと億単位の年収になるとのことでした。

ベンチャーキャピタルの仕事内容

ベンチャーキャピタルの仕事内容について具体的にまとめてみました。
　
ベンチャーキャピタルとは、上場を目指すベンチャー企業に対して、人やモノやお金を投資し、黒子役として起業家を支えます。上場を果たすことで投資した資金の回収を行うのがメインの業務です。
　
まず、上場を目指すような投資先企業を見つけます。投資した後にも経営をバックアップして、事業を成功へと導かなければなりません。
事業の経過によっては、追加資金の提供も必要になるケースがあります。
　
最終的には、上場を果たした投資先企業の株式を売却することによって、莫大な利益を生み出します。
　
金融機関などから資金を募り、上場するための投資資金確保するためファンドを運営するのも、ベンチャーキャピタルの重要な仕事です。
　
毎年、ファンドの２～3％を運営報酬として受け取ります。

コラム１　ベンチャーキャピタルで高年収になるには？【どんな職務？】

若手のベンチャーキャピタリストでも、年収1000万円はそう難しくありません。
しかし、ベンチャーキャピタルで高年収になるには、次の3つの能力が求められます。
　
１つは財務分析力です。
　
ベンチャーキャピタリストとして、企業の財務状態を正確に把握しなければなりません。
成長する余地があるかどうか、利益率や成長性を分析する力が求められます。
　
ベンチャーキャピタリストは、新事業がヒットするかどうかを資金面から分析する職務でもあります。
　
高い財務分析力は、企業の成長を見極めるためにも重要なスキルです。
　
投資先の目利きが高いほど、株式公開（IPO）の確率も上がるため、ベンチャーキャピタリストとしての報酬も比例して上がってきます。
　
もう1つ欠かせないのが、コミュニケーション能力です。
　
ベンチャー企業の財務担当者だけでなく、経営陣にたいしても言葉を持って動かすシーンが増えていきます。経営面でのアドバイスには、納得感のある伝え方が必要です。
　
相手の状況を重んじ、適切な言葉を選ぶ能力があれば、メンバーのモチベーションを高めることに成功します。

コミュニケーション能力を活かし、経営チームと適度な距離感を保ちながら上場を果たせば、キャピタリストとしての評価も高まります。
　
最後がプロデュース能力です。
　
ベンチャーキャピタルが投資案件を成功に導くためには、いかに最適なタイミングで、人やモノやお金を提供できるかにかかっています。
　
投資先に限らず、ベンチャーキャピタル内でメンバーをどのようなプロジェクトを担当させるかといった、プロデュース能力が長けていることも重要です。
　
こうした能力を遺憾なく発揮し、発掘した未上場ベンチャー企業を上場させ、投資先を上場させることによって、莫大な利益（キャピタルゲイン）を手に入れることになります。その利益の一部から、成功報酬として支払われます。　
　
たとえば、独立系のベンチャーキャピタルでは、ベースの年収が2800～3000万円前後で、人によっては億単位の成功報酬が支払われるといったケースは珍しくありません。

コラム２　ベンチャーキャピタルになるには？【資格取得方法や難易度など】

ベンチャーキャピタリストになるためには、まずはベンチャーキャピタルに入社するのが最も手っ取り早い方法でしょう。
　
ところが、地方には求人が少なく、多くが東京勤務です。まれに大阪・名古屋といった勤務地の求人もありますが、大都市勤務がほとんどだと考えてよいでしょう。
　
資本政策の立案や、企業価値度増大のためのコンサルティングなど、幅広い分野の知識と先見性が要求されます。
　
しかし、多くのベンチャーキャピタルではファイナンスなどの専門分野は、研修やOJTで経験させることで身につくと考えています。
　
特定の資格を取得するよりも、ベンチャーキャピタリストとして「企業を成長させたい」「投資のプロフェッショナルになりたい」などと、強い意欲があるかどうかが見られています。
　
そのため、異業界からの中途入社組が多く活躍しています。

コラム３　ベンチャーキャピタルの求人の見つけ方

ベンチャーキャピタルの求人は、転職エージェントでも見つけることができます。
　
例えば、dodaでは、JASDAQ上場の独立系ベンチャーキャピタルのフューチャーベンチャーキャピタル株式会社の求人があります。
　
投資先を発掘・実行を主に担当する投資部や、資金調達を担当する営業部などのポジションにおいて、募集がされています。
　
ベンチャーキャピタルの求人は、少人数の募集になるため、希望に合致した求人案件を優先的に紹介してもらえるように、転職エージェントの担当キャリアコンサルタントに伝えておきましょう。

ベンチャーキャピタル　年収に関する口コミ

ベンチャーキャピタルで働いている人の給料について、口コミを調べてまとめてみました。

24才　給料： 26.5万円

経営に興味があり新卒で入社して２年目。投資事業部のソーシングを担当しています。面白そうなベンチャー企業のニュースなどをチェックしたり、知人を通じて紹介を受けるなどして投資先の発掘をしています。社内にはファイナンスのノウハウやエグジットの事例が豊富にあり、勉強になっていると感じます。実績を作って、一日も早く経営者から信頼されるベンチャーキャピタリストになるべく精進したいです。

31才VC　給料：35,7万円

学生時代の同期と比べると、報酬は高いほうです。
クライアントが上場すると、数年に一度のペースで数千万単位の利益配分がありますが、結構な金額です（笑）。その分他の職種では味わえない苦労はあると思っています。
ただし、一流の経営者と同じ会議に出席することも頻繁にあるので、こちらもある程度の年収がないと同じ土俵で意見交換するのもおこがましい気がしています。お金だけの問題ではありませんが、更なる報酬アップへと挑戦を続けたいと考えています。

42才VC　給料：57.7万円

売却したインセンティブを元手にファンドを立ち上げる勇気のある猛者もいますが、私は堅実派。現在手がけている投資先が上場すれば、ひと段落つくので長期の旅行に行く予定です。50歳で引退したいのでもうひと張りです。

53才VC　給料：69.6万円

最近は若い社長が増えており感性に違いを感じることが多々ありますね。3本のファンドを運営していますが、リスクを取って社会問題を解決する気概を持った経営者に出会えば、いつでも投資対象としてサポートをしたいと考えています。