旅行業界の給料年収・業界規模・特色などを徹底解説します。|「給料BANK」

旅行業界の年収や業界規模を解説します。

旅行業界の業界規模

• 1兆1,900億円
  
• 平均年収：571万円
• 勤続年数：13年
  
• 平均年齢：39才

※年収は有価証券報告書を参考に独自に算出しています。

旅行業界の年収・特色

「楽天トラベル」や「じゃらん」等、オンライン・エージェントが増加し、旅行業界はビジネスモデルの変革期。団体旅行は減っているが、団塊世代を中心に日帰り個人旅行が増えており、各社趣向を凝らしたプランを用意する等して時代の変化に対応している。離職率が高い反面、若手が多い職場では自由闊達な意見が言えるというメリットもある。
旅行業界は女性従業員も多く、大手では女性が評価される環境が整っている。
世界各地の菓子土産を食べることができたり、各地の観光地や美味しいお店に詳しくなるという役得も。
「添乗員」と「バスガイド」は違う職業だが、混同されることが多いらしい。最終日に限ってトラブルが発生したりと添乗業務も楽ではないが、お客様が心から旅行を楽しんでくれることで苦労も吹っ飛ぶという。

旅行業界の就職に向いているタイプ

自分の立てたプランが、ダイレクトにツアーの集客や顧客満足度につながるので、やりがいがひとしお。旅行が好きなことは言うまでもないが、自分の発想力に自信のある人は向いているだろう。

業界が誇る特殊な慣例や習慣など

女性が多い業界。世界各地の菓子土産を食べることができたり、各地の観光地や美味しいお店に詳しくなるという役得も。
お客さんからはよくハンカチをもらえる。
旅行好きで、プライベートでも年に数回海外旅行に行く社員も多い。旅行業のシンボルは「添乗業務」。汗っかきの方が一生懸命そうに見えるから有利？とか。常に立ちっぱなしで駆け足が基本。現在、旅の予約はインターネットが主流。

業界の口癖

「形がない商品」を売っているから、不安とプライドが微妙にせめぎあう。旅行が好きだから、この業界を選んだ人がほとんど。
物腰が柔らかくて低姿勢なキャラクター。芸を披露したり、歌を歌うくらい朝飯前。
トラブルを避けたいので、「近づいてくる奴はスリだと疑え」「生水は毒だと思え」などやたら大げさに注意喚起をする言い方が特徴。どんな状況でも「お客様、運が良かったです」。「夢」や「感動」という言葉も好き。

起源・業界誕生

旅行業の始まりは、約160年前、イギリスのトーマス・クックが企画した、禁酒運動の集会への鉄道利用団体旅行が契機といわれる。

アメリカではクレジットカード会社のアメリカン・エキスプレスが、トラベラーズチェックを発行することによって、1891年に旅行業者として地位を確立した
。お伊勢参りや四国遍路には「御師（おし）」や「先達（せんだつ）」など、旅を世話する仕事も生まれ、それを生業とする人も現れた。明治時代に入り、鉄道が開通すると、お伊勢参りも団体で行うようになり、その世話をする職業も生まれた。
1905年（明治38年）、滋賀県草津駅構内で弁当屋を営んでいた南新助は、日本で初めて列車を使っての団体旅行の斡旋を始めた。そして1908年に「日本旅行会」（㈱日本旅行）を創業した。鉄道業界から派生。旅行業界の歴史は海外160年、日本110年。

業界の歴史的背景

江戸時代、江戸から地方へ通ずる街道の自由な往来は禁止されていた。
ただし唯一、神社仏閣を巡る信仰目的の旅で、お伊勢参りや四国の金毘羅参りなどは盛んに行われていた。
滑稽本『東海道中膝栗毛』や歌川広重の「東海道五十三次」などが人気となり、庶民の間に一期に旅ブームが巻き起こった。
旅が盛んになると、街道沿いに宿場町ができて栄えた。信仰を深めるために始まった旅も、やがて物見遊山の観光旅行に変わっていった。1964年の東京オリンピックの年は、日本人の海外渡航自由化が解禁となった、旅行業界にとって記念すべき節目。

業界のおもしろ三すくみ

レジャー施設には乗っかる。流行りが去ればすぐに捨てる。連れてきた外国人観光客の「爆買い」を使うことによって、百貨店業界に勝つ。
国内外の景気や災害にすこぶる弱い。テロも大敵。
そうした情報を流すテレビ業界には負けてしまう。広告業界の作り出す「世の中の空気」にも弱い。仲が良いのは、鉄道業界と航空業界。互いに企画を出し合って協力するような仲。保険会社とも切っても切れない縁。

旅行業界にかかわる職業

旅行業界にかかわる職業をピックアップしてみました。
　
・添乗員
・バスガイド