猟師（マタギ）の仕事の本音をインタビュー|「給料BANK」

猟師（マタギ）の仕事を根掘り葉掘り聞いてみました。

最近話題のマタギ。そんなレアジョブ猟師さん

マタギをやっているDさん。
どうしてマタギという職業を選んだのか、そしてマタギとは実際にどんな仕事なのか、根ほり葉ほり聞いてみました。
※匿名希望ということで画像やプロフィールは掲載しません。

猟師（マタギ）ですが、お仕事はどんな仕事内容ですか？

わたしは、「認定鳥獣捕獲等事業者」の資格を持つ会社の従事者です。
「認定鳥獣捕獲等事業者」とは、「鳥獣の捕獲等に係る安全管理体制や、従事者が適正かつ効率的に鳥獣の捕獲等をするために必要な技能及び知識を有する鳥獣捕獲等事業を実施する法人について、都道府県知事が認定をする制度です。」
鳥獣による被害（農林水産業への被害だけでなく、住宅地に出てきていたり、自動車との事故があったり）がある地域で、その被害を解決する方法を探し、検討して、実行するのが仕事です。
捕獲だけでなく、防除（どのようにして地域を守るのか）や地元と自治体の橋渡しのようなことも行います。また、捕獲も駆除のための捕獲や、どのようなわなを使えばより効率よく安全に捕獲が進めることができるか等のデータ収集のための捕獲も行います。

猟師（マタギ）の仕事の面白いポイント・きついポイントはなんですか？

捕獲のために設置したわなに対象の動物がかかっていると、何よりもうれしいです。
また、わたしたちの仕事によって、地域の生活が守られ、感謝をして頂けるのも非常にうれしいです。

逆にきついポイントはなんですか？

危険な仕事であることです。道のない山を登り下りしますし、野生動物がいる場所に行くわけですから、反撃にあうこともあります。ハチやムカデ、ヒルやダニなど、虫の被害をうけることもよくあります。

猟師（マタギ）になろうと思ったきっかけはなんだったのですか？

この仕事が自然を守ることになると信じているからです。
崩れかけた生態系のバランスを守り、地域の方々の生活を守ることができるのは、やりがいを感じます。

猟師（マタギ）に向いている性格はどんな性格ですか？

観察が好きなこと。現場に残された痕跡や動物の性質など、しっかり観察できるとすぐに上達すると思います。
また、わたしたちの仕事は人とのコミュニケーションも非常に多いです。社内での情報共有だけでなく、地元の方々や自治体から情報を引き出し、今の仕事を完遂する、または次の仕事を見つけることができる人が求められます。

猟師（マタギ）をやって良かったことはありますか？オフレコ秘話やハプニングなど

観察が好きなこと。現場に残された痕跡や動物の性質など、しっかり観察できるとすぐに上達すると思います。
また、わたしたちの仕事は人とのコミュニケーションも非常に多いです。社内での情報共有だけでなく、地元の方々や自治体から情報を引き出し、今の仕事を完遂する、または次の仕事を見つけることができる人が求められます。
　
またハプニングについては
イノシシのわなが目の前で切れてしまいました。突進され、全治10日のけがをしました。

一日平均何時間働いていますか？

10時間前後です。

マタギの収入の内訳ってどんな割合になっていますか？買取が高い獲物はどんなのがありますか？

わたしたちは、自治体が出した仕事を受注することによって収入を得ています。ですので、捕獲した獲物に対して収入はありません。
自治体が「〇〇県二ホンジカ対策事業」を実行する会社を求めている、となればそれを受注する資格があるのがわたしたちの会社です。
そして、その事業を受注・実行・報告までを完了した時点で報酬が頂けます。

将来はどのようになっていきたいですか？

いま、野生動物は生態系のバランスを崩すほどに増加の一途をたどっていますが、この増加が落ち着くように邁進したいです。

猟師（マタギ）を目指している方に何か一言あればぜひ！

危険な仕事ではありますが、やりがいは非常に大きいです。